「ワタシタチガツクッタコダワリノイトシマワイン」に想いを馳せて
2021年2月に発足したプロジェクト。
ただのワイン好きの私が、世話人の中村さんや馬場さんに誘われて、プロジェクトに途中参加して最初の共同作業がぶどう苗木の植え付けでした。昨年2022年4月2日、初めての植樹。自分たちの畑に初めて植えた苗木約250本。初めて見る苗木。植えた後にたっぷりの水やりをするため、4月とはいえその日はとても寒く、手も足も冷たくかじかみながらもみんなの力で植樹完了。それでも、苗木1本1本にみんなの熱い想いが籠った農作業はとても楽しく、また来年もできるよねと、少し嬉しさを感じました。すべてが初めて尽くし。作業後みんなで食べたお弁当の味はまた格別でしたね。
ワイナリーの見学にも行きました。カスルト大地に広がるぶどう畑、垣根仕立てで見た目も美しく、少々様子は違うものの「アルプスの少女ハイジ」の世界が広がっているようでした。また別のワイナリーの畑は棚仕立てで、広い畑の樹にそれはそれはたくさんの実がなっていました。品種もいろいろです。
実際に醸造施設も見せていただきましたが、規模感も様々で、それぞれにオーナーのこだわりと良さがあり、説明を伺いながらも単純に「凄いな~」という言葉しか出てきませんでした。みなさん、ワイン好きが高じて造ることまでになっちゃった、面白く、ステキな方々です。見学の最中には、まだ苗木を植えたばかりでしかない私たちの畑の近い将来を考え、どんなぶどうができるんだろう、どんな味のワインができるんだろうと楽しい妄想をしてしまいました。
どしゃ降りの雨の中、苗木を植えた今年の2月も、草刈で炎天下汗だくになりながら畑に出ているこの夏も、みんなでぶどうの樹1本1本に愛情を持ってお世話をしています。元気に育ってね。美味しくなーれ。
栽培も醸造もど素人でこれまで考えてみたこともなかった飲む専門の私が、よもやワイン造りに関わることができるなんて。これも皆さんのおかげです。「ひと」に吸い寄せられています。本当に「縁」ですね。ありがたい。糸島のひとは暖かい、地元愛に溢れている。毎回毎回みんなと会えるのが、面白いな、楽しみだなと感じています。
集まりの度にいろいろな話で盛り上がります。ワインのボトルはこんな形が良い、ラベルはこんなイメージが良い、味は、など。まだ樹に大きなぶどうの実がついていないにも関わらず、数年後の「ワタシタチガツクッタコダワリノイトシマワイン」に想いを馳せ、笑顔がいっぱいの私たちです。
2023年8月30日
樋口 布佐子
樋口 布佐子
福岡市内の食品卸小売会社にて人事総務部門を担当。お客様に安心安全で健康的な毎日を送っていただくためのサポートを業にしています。職業柄、日頃は外に出る機会もほとんどなく、畑仕事とは無縁の生活を送っていますが、たまにぶどう畑で草刈(土いじり)をすると自然と戯れている気がしてきます。作業はキツイですが、草の匂い、土の匂い、糸島のおいしい空気……そこから生まれる豊かな作物。これが、食の原点だと体感しています。人とのふれあいが大好きで、みなさんとの出会いに感謝しています。
お問い合わせ
いとしまワインプロジェクトについて、お問い合わせのある方は、お名前、メールアドレス、お問い合わせ内容を記載のうえ、送信ボタンを押してください。
運営
一般社団法人いとしまワインプロジェクト
〒819-1641 福岡県糸島市二丈吉井3745-8